
保育士免許獲得へのプロセス
2020年12月、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているときに保育士の実技試験を受けた。実は2019年度にも実技試験を受けている。学科試験は2019年度の春と秋の2回で受けて、合格通知を受け取ってから、小型のキーボードを購入。勤務先の近くのピアノの先生に指導も受けて12月の実技試験に臨んだが、なんと試験会場で大トラブルにあってしまった。
実技支援の待合室に移動しようとしていた時に、会場のキャンパス内の階段で躓き、転び、膝と右ひじをぶつけ、突き指をした!!えーっ、どうしようと思っていたら、なんと鼻血が出てしまい、ティッシュを鼻に詰めて、試験会場に行った。
いつもは小型のキーボードだったので、88鍵に戸惑い、その時点で頭が真っ白になってしまっていた…。ということで、言語は合格点だったが、音楽で不合格だった。
2020年の春の試験は仕事の異動もあり、受験手続を忘れ、冬の実技試験を受けるべく、8月に宮田先生に連絡を取り、88鍵のキーボードを購入し、準備を始めた。
課題曲は「大きな栗の木の下で」と「ニャニュニョの天気予報」。「ニャニュニョの天気予報」は聞いたこともない曲で、イメージもわいてこない。YouTubeで音楽を聴いて、少しイメージをつけて、宮田先生のところで月に2回のレッスンをすることになった。
10月の終わりごろには、何とかピアノにも安定感が出てきて、先が見えてきた。と、思った矢先、なんと「今年度は音楽の試験は中止。1科目で試験をします」という案内が、11月の初めに舞い込んできた。ラッキーというべきか、せっかくやったのにというべきか。そこで、すっかり安心してしまった。
その話を宮田先生にすると、「では、言語試験の、お話を聞かせてください」といわれた。
昨年は「3匹のヤギのガラガラドン」を選択したので、今年もそれでいくつもりであった。宮田先生の前でお話しをすると、規定時間の、3分では終わらない状況であった。
YouTubeで、「保育士実技のためのお話のこつ」なども活用したが、お話の練習はあまりできないままに、実技試験日になってしまった。
試験会場は、今年は渋谷駅近くのビルであった。受付と試験の説明が終わり、自分の試験時間までに2時間20分ほどあった。どうしようかなと、考えていた時に、朝に宮田先生からいただいたショートメールを読ませていただき、「音楽の試験の前に声を出しておくことが重要という」コメントを思い出した。声を出す、渋谷。そうだ、カラオケに行こうということで、早速、会場近くのカラオケ店に入り、1人カラオケをすることにした。2時間の約半分はお話の練習をし、半分は気持ちよく歌って、お話の試験に臨んだ。
お話の試験では、たぶん7-8秒早く終わってしまったが、1月13日に届いた試験結果は無事に「合格」していた。あーっ、良かった!
主人に、「この年になって(65歳です)保育士の免許取ってどうするの?」といわれている。私もそれほど具体的なイメージがあるわけではないが、自分の中で発達障害児への関りや親支援を研究テーマにしていたことや、神奈川県の保育所の認可審査などに関わっていることもあり、保育士のことをもっと知っておきたかった。また、退職後、発達障害児の放課後等デイサービスに関わりたいと思っていたので、何か役に立つことがあるのではないかと思い、保育士の免許取得にチャレンジしたわけである。
保育士試験受験の過程で、上に書いたような様々なトラブルがあったが、新しいことを学ぶこともあり、とても楽しかった。ピアノは、試験後も続けることにし、現在も、レッスンで宮田先生を悩ませている。宮田先生、お世話をおかけします。