保育士資格取得を目指していたけれど…
学生時代、保育所でアルバイトをしたことがきっかけで、
保育士の資格取得を考えたことがありました。
しかし、大手ピアノ教室の体験で「音痴ね」と言われ、
自信を失い、「私にはピアノも歌も無理だ」
と思い込んでしまいました。
その後は福祉の仕事に就き、
現場で接する保育士さんたちの温かさに触れ、
子どもたちの成長を支える素晴らしさを感じていました。
時折、資格取得への思いがよみがえるものの、
あの日の苦い記憶が「私には無理!」
とブレーキをかけていました。
50歳での決心
やがて福祉現場から保育者養成の仕事に携わることに。
学生たちと学び、保育所や幼稚園を訪問する中で、
子どもの世界の楽しさや、
共に支える保育者の魅力を改めて実感しました。
2025年1月1日、新しい手帳に目標を書き込みました。
「保育士資格取得!」
今度こそ何を言われても負けない、と心に誓いました。
翌日、「あ,てんぽ」をインターネットで見つけ、
体験談に惹かれてメール。こうして挑戦が始まりました。
「あ.てんぽ」かこ先生・まどか先生との出会い
4月から通い始め、
市販の過去問題集と一問一答集を繰り返し解きました。
初日は昔の記憶がよみがえり、「怖い先生だったらどうしよう」「
やっぱり音痴だから無理かも」と不安に…。
しかし扉を開けた瞬間、
かこ先生とまどか先生の明るい笑顔と笑い声、
温かい空気に包まれ、不安は吹き飛びました。
時々「ムリムリ虫」が顔を出すたび、
先生方の励ましが背中を押してくれました。
自宅では「ピアノの前を通ったら1回弾く」「
忙しくても1日1回は触れる」を習慣にしました。
実技試験当日 頭が真っ白に…
筆記試験に合格し迎えた実技本番。
2曲目で音を外し、頭が真っ白に…。
それでも最後まで弾き歌いを続けました。
悔しさと恥ずかしさで譜面を置いたまま会場を後にしましたが、
最後まであきらめなかったのは、先生方の支えがあったからです。
30年越しの夢がようやく叶いました!
この年齢になって、
これほど誰かに支えていただく経験をするとは思いませんでした。
かこ先生、まどか先生、本当にありがとうございました。
担当講師から
Y.Aさんは初対面の時から上品でおしとやか、
少女のような雰囲気の方でした。
筆記試験1週間前の出会い。「記念受験なんて言わず、
合格を目指しましょう」とお伝えしました。
ピアノは全くの初心者でしたが、最後のレッスンでは「
これなら大丈夫!」という仕上がりに。
本番は不安もありましたが、「きっと合格している」
と信じていました。
Y.Aさん、30年越しの夢の実現、本当におめでとうございます。
お手伝いできたことを光栄に思います。